学会設立当時から比べると,自然科学,工学,経済学などの分野で数式処理を利用した研究,教育はあたりまえ,自然なことになって来た状況の中で,日本数式処理学会はそのプレゼンスを示すために,様々な活動を行っています。そのような中,情報発信力の補助としても,公式ロゴの作成は意義あるものと考えられ,2018年6月に第14期の執行部が発足されたことを期に,日本数式処理学会の公式ロゴを作成しました。ロゴはロゴマークとロゴタイプの組み合わせを基本として統一的に運用し,学会のアイデンティティ確立を目指します。
ロゴマーク | |
ロゴタイプ(日英) | |
ロゴタイプ(英語) |
ロゴマークのグラフは仁木直人先生により考案され,従来から会誌『数式処理』にも使用されてきたものです。このグラフは以下の方針によりデザインされました。
これらを実現するため,各文字を単一の3次Bézier カーブで描くこととし,大まかな形を定めて,そのように描けるBézier カーブの探索を始めまた。その過程で,次のような事柄を加えた。
スラック変数を組み込むことが,特異点の解消(blow-up)になっている(未確認)ので,「新しい観点の導入が困難を克服する」との教訓を含んでいる(かもしれない)
一定直径の円を介して接するということは,中心曲線間の \(0 \le y \le 1\) での最小距離がほぼ一定であることを示し,線幅を変えた場合でも良い配置が保たれる
このことで,苦し紛れとはいえ,様々な非凡な点がある(We have various singular points including the origin)を組み込む
この方針のもと定められた代数方程式とそれが描くグラフは以下のとおりです。
\( (27 x^3 + 108 x^2 y - 216 y^2 + 144 x y^2 + 64 y^3) (19338048 - 23723280 x - 558900 x^2 \\ - 3375 x^3 + 60432480 y + 26794800 x y + 330750 x^2 y - 185576400 y^2 - 10804500 x y^2 \\ + 117649000 y^3) (7980056 - 4943052 x - 119070 x^2 - 729 x^3 + 8721288 y + 5679720 x y \\ + 71442 x^2 y - 38321208 y^2 - 2333772 x y^2 + 25412184 y^3) (-423936 + 314880 x \\ - 57600 x^2 - 22080 y + 7200 x y - 3600 y^2 - 625 y^3) (7033 - 4980 x + 900 x^2 - 720 y \\ + 900 y^2) (16068422 - 4659165 x + 313200 x^2 - 54000 x^3 - 18241176 y + 3852000 x y \\ - 205200 x^2 y + 7915632 y^2 - 259920 x y^2 - 109744 y^3) = 0 \)
なお,現在は "C" に変更を加えており,それを元に学会ロゴマークを作成しています。
14期執行部発足時の会長による『数式処理』第25巻第1号巻頭言で,「原点に戻る」というキーワードが出されました。原点に「誠実」に向き合うという意味で,そのイメージカラーとして使われる青系をベースとし,一方で,学会活動も「活動的」に行うという想いを込め,そのイメージカラーとして使われる赤系を含む色の中から,ロゴカラーとして「瑠璃紺」を選びました。
CMYK: C89 / M54 / Y11 / K3
RGB: R35 / G76 / B142
HTMLカラ―: #006E4F
Last modified: $Jssac: logo.html,v 1.1 2020/06/26 14:07:40 nakamura Exp $