数式処理学会設立総会に寄せて


漸く春めいて来た今日この日学会の設立総会を、お祝い申し上げます。 本来出席して御挨拶申し上げなければいけないのですが、やむをえない 用事で、出席できず、失礼申します。

計算機による数式処理も漸く研究・教育の強力な手段として 広く普及して参りましたが、なおその活用が十分とはいえません。 本学会がその研究・開発・普及に大きな役割を果たすことを期待して おります。

しかし小さい学会が独立して運営してゆくことは、必ずしもたやすい 仕事ではありません。会誌(機関誌)の発行だけでも、会員各位の いろいろな面での御協力が不可欠です。どうか 皆様お一人一人が、そのことを自覚され、会の発展を自分自身の ことと思って御活動下されるようお願い申します。

学会の任務には、いろいろの形があります。我々としては地道な 研究や普及活動が本務と考えますが、少数の専門家だけの排他的な グループに堕したり、一時的な「お祭り騒ぎ」に終わったりすることが ないようにしてほしいと存じます。

ともあれ、自分達の会をもったことを誇りとし、協同して会の発展を 心掛けましょう。

平成 4 年 4 月 25 日
発起人代表 一松 信

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