日本数式処理学会第14回通常総会議事録


日本数式処理学会2004年度通常総会を電通大スカイオフィスにおいて 開催した.開催日時は,2005年4月23日 14時〜16時,出席代表会員は,
齋藤友克,野田松太郎,竹島卓,野呂正行,平野照比古,村尾裕一, 西沢清子,牧野潔夫,伊藤雅明,横山和弘,加古富志雄,元吉文男, 沢田浩之,関川浩,佐藤洋祐
委任状による出席代表会員は,
桂重俊,高橋正,穴井宏和,中川重和
以上19名(総代表会員数20名)である.また一般会員の出席者は,3名である.
通常総会を開会するにあたって,日本数式処理学会会長野田松太郎は, 出席代表会員15名,委任状を提出した代表会員4名である事を確認した. また,総会定足数は,会則32条に定められた総代表会員数20名の過半数11名 以上である事を確認した.

会則29条の定める所により通常総会議長として午後2時00分総会の開会を宣言した.
なお会則33条の定める所により一般会員は, 総会に出席し意見を述べることができる旨付け加えた.



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第1号議案 2004年度事業報告

1. 総括報告

2004年度は,大きな行事もなく平穏に学会が運営された. しかし,会員数の減少は止まりません.もちろん, 学生の理科・数学離れが大きく影響していること, 社会情勢として全てがゆとりを失っていること等が大きく, 学問への関心が失われつつある状況では, 学会の運営が困難であることは承知しているが学会としては, 何らかの手を打つ必要がある.

なお2004年度当初には計画がなかった 「特別研究会」が開催され多数の方が参加された.

会長 野田松太郎

2. 2004年度理事会報告

2004年度の理事会の議決は,総計14議決である.正式な議事録の公開は, 議決後に発行される学会誌「数式処理」に速やかに掲載している. また,議事録の全文は, 決定の直後に学会のWebページの議事録の項に掲載している (但し,退会者の氏名は掲載せず会員番号のみの掲載である).
会員の入退会ならびに会費免除の議決を除く2004年度の理事会の議決は, 下記の9議決である.
  1. 広報委員会の設置(理事会07001号)
    2004年5月6日,正副委員長を含め 5名の広報委員を選出し委員会を設置した.

  2. 「日本数式処理学会代表会員選挙規定」改定(理事会07002号)
    2004年5月24日,2004年度通常総会において指摘された 「代表会員選挙規定」を指摘に従い修正した.

  3. 編集委員会設置規則の制定(理事会07003号)
    編集委員会は,いままで慣例により設置運営されていた. 今後の設置運営を明確化するため2004年5月25日, 「編集委員会設置規則」を制定した.

  4. 編集委員会の設置と編集委員の選任(理事会07004号)
    2004年5月26日,正副委員長を含め5名の編集委員を任命した.

  5. 特別研究会開催規則の制定(理事会07006号)
    2004年9月10日,学会主催,共催, 後援の研究会を開催する場合の条件等の規則を制定した.

  6. 国際会議開催(理事会07007号)
    2004年9月17日,ACA2005を学会主催により開催することを決定した.

  7. 2005年度大会日程(理事会07008号)
    2004年9月27日,2005年度大会の開催日程を決定した.

  8. 特別研究会を開催(理事会07009号)
    2004年10月19日,特別研究会「野田先生定年退職記念研究会」を 野田先生定年退職記念研究会実行委員会 と学会の共催で開催することを決定した.なお, 本特別研究会の開催に当たり,学会誌「数式処理」 の特集号を編集委員会の同意のもとに発行することとした.

  9. 日本数式処理学会奨励賞規則制定(理事会07013号)
    2005年3月10日,若手研究者の研究を奨励するため, 「日本数式処理学会奨励賞規則」を制定した.本奨励賞は, 35歳未満の研究者を対象とし, 学会の主催するまたはそれに準ずる研究会における発表に対して与えられる.

総括理事 齋藤友克

3. 会員状況報告

2005年3月31日現在の会員総数は,308名である.内訳は下記のとおりである.

会員種別内訳
正会員265名
学生会員30名
名誉会長1名
名誉会員5名
会費免除会員6名
賛助会員1名

会員担当理事 関川浩

4. 編集委員会報告

学会誌

2003年度学会誌の発行状況は,以下の通りである. 当初の活動計画では,4冊の発行予定であったが3冊分になっている. 各号の内容は以下の通りである. 投稿論文が大変少ない状況である.会員各位の積極的な論文投稿をお願いしたい.

編集委員長 佐藤洋祐

5. 広報委員会報告

サーバの稼働状況

本学会のサーバーにアカウントを所有している人数は17名である. 各種委員会の運営の為稼働しているメーリングリストは7個である.
ML名目的
congress07代表会員の議論ならびに議決のため
director07理事の議論ならびに理事会議決のため
editor07 編集委員会の議論ならびに議決のため
pr07 広報委員会の議論ならびに議決のため
journal 「数式処理」編集作業のため
tech webページ編集作業のため
sty jssac.sty 編集のため

www.jssac.orgのアクセス状況は, 2005年4月4日までで,マシン設置(2004年11月25日)以来89,141件である. また,不正アクセス件数は10,455件である.
数式処理システムのソースコードが置いてある ftp.jssac.orgのアクセス状況は,月間200件程度である.

機材状況

日本数式処理学会のメールサーバー並びに web サーバーを,2004年11月25日 に更新するとともに設置場所を株式会社アルファオメガに移行した. 現在順調に稼働している.

広報委員長 村尾裕一

6. 学術的会合

日本数式処理学会第13回大会

第13回大会を,次の日時および場所で開催した.

日時2004年9月2日(木) 〜 4日(土)
場所神奈川工科大学ITエクステンションセンター
参加者数約43名
内容一般講演(21件),特別講演(1件)

Bruno Buchberger先生を, 日本数式処理学会名誉会員に推挙する式典および, 先生による記念講演会が行われた.

大会運営委員長 野呂正行

7. 特別研究会

「野田先生定年退職記念研究会」がつぎのとおり愛媛大学で開催された. なお,同研究会実行委員会は,採録論文15件,招待寄稿1件,特別論文1件, プログラム,特別研究会記録から構成された「数式処理」 Vo.11 No.3,4合併号を同研究会において参加者に配布した. 配布した総数は95部である.実行委員会へ5部を贈呈した.

日時2005年3月25日(金) 〜 26日(土)
場所愛媛大学メディアセンタ
参加者数95名
内容 一般講演(15件),招待講演(1件),特別講演(1件)

総括理事 齋藤友克

各担当者による2004年度事業報告に対し質疑応答の結果, 全会一致で2004年度事業報告は承認された.

なお奨励賞受賞者に対し表彰状を授与すべきであるとの付帯決議が採択された.

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第2号議案 2004年度会計報告

1. 収入の部

項 目予 算決 算適 用
前年度繰越金2,077,0232,077,023  
会 費1,200,0001,020,000  
そ の 他029,112 学会誌販売他
合 計3,277,0233,126,135  

総括理事 齋藤友克

2. 支出の部

項 目細 目予 算決 算 金 額
大 会 費 用 100,000 125,600 
 大会会場費   100,000
 ゲスト会費   8,000
 賞状筆耕費   5,000
 記念品代   12,600
数式処理発行費用 1,000,000 278,985 
 10巻4号   115,605
 11巻1号   163,380
計算機機材費 100,000 99,750 
事務局・交通費 230,000 350,089 
 事務代行費   200,000
 会誌保管費   36,000
 図書コード費   27,216
 交通費等   86,873
雑 費 用 250,000 105,189 
 郵送費   57,100
 発送準備費   13,850
 宅配代   6,740
 FAX費   19,299
 FAX用紙費   2,740
 ラベル用紙費   5,460
小 計 1,680,000 959,613 
次年度繰越金 1,597,023 2,166,522 
合 計 3,277,023 3,126,135 

決算は当該年度の確定した支出を計上している. そのため2003年度に施行された事業であっても請求が 2004年度になされたものは2004年度に計上している. 同様に 2004年度施行にもかかわらず計上されないものがある.

総括理事 齋藤友克

3. 監査報告

この会計報告に対し,監事の牧野潔夫より監査報告として
日本数式処理学会監事 牧野潔夫は, 2004年度における日本数式処理学会の経理元票ならびに会計帳簿を精査した結果, 会計処理が適正であることを日本数式処理学会2005年度通常総会に報告する.
が口頭により報告された.

監事 牧野潔夫

2004年度会計報告に対し質疑応答の結果,全会一致で2004年度会計報告は承認された.
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第3号議案 2005年度事業計画

1. 2005年度運営方針

2005年度の学会の運営方針は, 通常の活動である大会並びに数式処理の定期的な発行をすることは当然である. 更に2004年度と同様次の4項目を重点項目として, 学会の活性化をはかるものとする.
  1. 新たな会員の獲得は,学会にとって活性化の最も有効な手法である. そこで,会員の勧誘を積極的におこなう.特に若手の会員を増やす努力をする.
  2. 論文の電子的公開を進める.
  3. 『数式処理』の内容をアルゴリズム・実装実験・応用を主体とし 萌芽的研究は積極的に掲載する. 各カテゴリにおける論文の採録レベルはカテゴリごとに明確化する.
  4. 国際会議(ACA)をおこなう.
さらに特別研究会などの新たな事業に取り組む事を積極的におこなう.

会長 野田松太郎

2. 第14回大会

第14回大会は,広島大学で開催する.(理事会 07008号)

日時2005年6月15日〜17日
場所広島大学学士会館
大会委員長伊藤雅明 代表会員

なお今大会において 渡辺名誉会員と和田名誉会員の表彰と特別講演がおこなわれる予定である.

大会運営委員長 野呂正行

3. 第15回大会

第15回大会は,東京で開催する.

大会運営委員長 野呂正行

4. 数式処理発行

本年の『数式処理』発行予定数はVol.11 NO.2とVol.12 の4冊の合計5冊とする.

特集内容
Vol.11No.2第13回大会報告特集
Vol.12No.1日本の数式処理の歩み特集
Vol.12No.2第14回大会報告特集
Vol.12No.3名誉会員特別寄稿
Vol.12No.4未定

編集委員長 佐藤洋祐

5. 投稿規定の見直し

投稿規定は2002年に制定されたものである. 今回2005年度運営方針に合わせるため修正を計画している. 見直しの方針は,論文カテゴリごとの採録レベルの明確化である.

編集委員長 佐藤洋祐

6. スタイルファイルの変更

現在「数式処理」利用しているスタイルファイルjssac.sty は,000年に制定された物である. 現在のLaTeXの開発状況なびに論文等の電子公開に向けて, 新しいjssac.styを制定する必要がある.

変更点は,次の項目である.

総括理事 齋藤友克

7. 広報委員会

学会の広報活動などに利用している, ja.jssac.orgの利用規定を明確化する.利用規程は,

広報委員長 村尾裕一

8. 国際会議

「Conference on Applications of Computer Algebra」 を2005年7月31日から8月3日の期間で奈良女子大学おいて開催する.

国際交流担当理事 加古富志雄

9. 投稿論文等のweb化

学会誌「数式処理」に投稿・掲載された論文・解説等を 学会のwebサーバーにより公開する. 公開にあたっては,掲載規則を理事会にはかって制定する.
  1. 学会に投稿され掲載された原稿の著作権は学会に帰属する.
  2. 学会が必要と認めた論文・解説等はwebに掲載する.
  3. web掲載にあたっては日本数式処理学会著作物であることを明記する.
  4. 原著者は記事を数式処理に掲載された記事であることを 明記すれば自由に利用できる. 但し変更点がある場合は,変更点を明示しなければならない.
  5. 一般の利用者は,掲載規則に規定された以外の著作物の2次利用に関しては, 学会の同意を必要とする.
  6. 数式処理 Vol.8 No.4 以前の記事は, 著者全員の同意がある場合はwebに掲載出来る.
  7. 主管の委員会を設置する.
  8. 掲載の可否の決定は設置した委員会に一任する.

総括理事 齋藤友克

2005年度事業計画に対し質疑応答の結果, 全会一致により2005年度事業計画は承認された.
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第4号議案 2005年度予算案

1. 収入の部

項 目金 額適 用
前年度繰越し金2,166,522 
会費収入 1,000,000 
雑 収 入 0 
合 計 3,166,522 

2. 支出の部

項 目金 額適 用
大 会 費 用100,000  
数式処理発行費用450,000 Vol.11 (No.3,4合併号)
数式処理発行費用1,000,000 Vol.11 (No.2), Vol.12(No. 1,2,3,4)
事 務 局 費230,000 事務手数料事務局交通費を含む
雑 費 用250,000 通信費等
次年度繰越し1,136,522  
合 計3,166,522  

総括理事 齋藤友克

2005年度予算案に対し質疑応答の結果,全会一致で予算案は承認された.

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議長は午後4時すべての議事が終了したことを述べ閉会した.

2005年 4 月 23 日
日本数式処理学会
2005年通常総会議長
野田松太郎

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