標記の通り,日本数式処理学会 第17期第1回教育分科会ワークショップの開催と講演募集をご案内致します。皆様のご応募ならびにご参加をよろしくお願い致します。
2月20日(木)
2月21日(金)
教育分科会では,本ワークショップにおいて講演して頂ける方,ないしは積極的にご意見を発して頂ける方を募集します。プログラム公開上の関係から,募集締め切りを2025年1月17日とさせて頂きますが,当日まで随時ご提案をお待ちしています。ご提案頂ける場合は,下記備考に記載の教育分科会運営委員会委員長までご連絡ください。なお,公募講演での講演申込みは,発表者のうち1名は学会員である必要があります(当日までの入学手続きでも構いません)。
ご連絡頂きたい内容は,ご講演頂ける話題の概要となります。よろしくお願い致します。
なお,教育分科会の趣旨は,次のものになります。
教育分科会は,数式処理の教育への応用に関する研究に携わる会員間での交流を促進し,その研究に関する議論を深め,以って,数式処理の研究を促進し普及を図る活動を行っています。現在の活動は,年2回程度の研究会の開催です。当分科会には,数式処理と教育という二分野の学際的な領域であることから,実に様々な研究テーマが存在していますが,主なものをいくつか紹介します。
- オンライン学習での数式処理
- 数学分野のオンライン学習(e-Learning)では,数式の提示,回答の入力,正誤判定などの操作が必要となります。数式は自然言語と異なる体系であり,その処理には特別な仕組みが必要です。既存の数式処理ツールの活用による方法や新たな手法の開発など,数式を扱うという観点からの研究が行われています。
- 数式処理ツールによる教材作成
- 数式処理ツールを用いることで,演習問題や模範解答の自動生成を行うことや,動的な操作(マウス/タッチ操作やキーボード入力など)に応じたグラフ描画や式変形を伴う教材作成が可能となります。初等から高等教育まで,そして様々な分野における学習理論を踏まえ,多面的な研究が進められています。
- 数式処理の理論に基づく問題解法
- 中等数学教育で扱われる問題解法は,数式処理の理論に基づく解法とは大きく異なっています。この違いを理解し認識することは,問題の数学的背景を深く知る手助けとなるとともに,人間には容易いものの,計算機には難しい問題を把握することにつながり,数式処理の理論の更なる研究へと誘います。
以上を含め,様々な形での数式処理の教育への応用に興味関心がある方々の教育分科会開催の研究会へのご参加をお待ちしています。
対面のみでの開催となります。開催告知時には会場について詳細な情報を付しますので,会場まで直接お越しください。なお,ハイフレックス等のオンライン参加可能な形式では行いませんので,予めご了承ください。
ご質問・ご要望は,教育分科会運営委員会委員長 中村泰之(nakamura.yasuyuki.f1@f.mail.nagoya-u.ac.jp)まで